そろそろ桜の開花の便りが届く季節になるが、新型コロナウィルスの影響で閉塞感を感じる。新型コロナウィルスの影響は観光業や飲食業に大きな影響を与え、イベントの中止でテレビ局や広告業界にまで影響が及んでいる。また月刊誌などを扱う出版社では雑誌に付いている付録を中国で生産しているため、付録の生産の遅れや製造休止で中国から予定通り付録が日本に入荷できず、発売日の延期や休刊に追い込まれているそうだ。
「なるほど…」
日本の多くの企業は中国からの部品供給に依存しているため新型コロナウィルスの影響で多くの業界では製品の組み立が滞っているようで、建設業界でも部品不足で作業がストップし、一般住宅にまでその影響が及んでいると言う。
このまま新型コロナウィルスの収束の目途が立たなければ、東京オリンピックは中止に追い込まれ観光業、飲食業そして小売業を中心に大きな影響が出るだろう。そしてその影響は不動産業界にも及び不動産価格の下落に繋がる。また来年就職する学生も企業から就職取り消しが既に出ているようで、これから就職氷河期に逆戻りしてしまうかもしれない。
株価は一年後を先取りして値動きをすると言われるが、今週に入って世界はパニックのような同時株安が進み日経平均は呆気なく18,000円を下回った。値動きの荒い相場で投資家は積極的にリスクを取ることできずリスクオフの状態で、株価は簡単には下げ止まることはないだろう。今の株価から考えると1年後の世界は一段と景気悪化が予想され、世界恐慌に繋がる恐れすらある。しかも円が急騰すると日本の輸出も苦しくなり、日本ではインバウンドにアウトバウンドと共倒れになってしまう。
僕は来年以降、世界経済はリセッションすると予想していたが、まさかそのきっかけが新型ウィルスの発生によるものとは想像していなかった。これから数年は大きな買い物を控え新たにローンを組むことは見送りし、できれば現金比率を高めジッとしている方が得策だ。そして千載一遇のチャンスをじっと待つべきだろう。
「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」
この言葉はアメリカの著名投資家ジョンテンプルトン卿の有名な言葉だ。
written by SDB-1