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安定した仕事はどこに
2019年10月25日

甥っ子は将来安定した仕事に就くようにと親からアドバイスを受けているそうだ。『安定』を辞書で調べると「物事が落ち着いて、激しい変動のないこと」とある。この世界にそのような安定した仕事などあるのだろうか。

歴史から考えると産業やエネルギーは時代と共に大きく変化している。産業は農業、林業、水産業など自然から直接資源を採取する第一次産業から、鉱工業、製造業など自然から採取した資源を加工する第二次産業へと変化し、さらにサービスや情報などを取り扱う第三次産業へ移行している。またエネルギーも蒸気から石炭に代わり、そして石油に移行した。今は石油から電力へ時代は移り、自動車も電気自動車の普及が著しい。
産業やエネルギーのパラダイムシフトは長い年月を経て起こっているが、これからの時代は通信の速度が速くグローバル化によって世界が繋がっているので、今後、産業やエネルギーのパラダイムシフトはますます加速していくだろう。産業やエネルギーが大きく変化すると、それに伴って仕事や職種も大きく変化し衰退と発展を繰り返す。歴史を振り返れば栄枯盛衰の浮き沈みがはっきりと見えてくるのだが、安定を求める人は歴史をあまり学習しておらず、時代の流れや動きを正確に捉えていない。

それではこれからに時代を生きるために何が大切なのだろうか?
これからの時代を生きるためのキーワードは「変化」と「スピード」だろう。まるでカメレオンのように変幻自在に時代の色に合わせ自らを変化させ、素早い動きで情報を握り行動することが大切だ。若いうちに力をしっかり身に付け、将来に渡って勉強し、常に生きた情報をインプットしながら、その情報を利用していかなければならない。
そして「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という有名な故事があるように、自らでリスクを取りリスクに負けない強い意志と能力で、果敢に挑戦していかない限り何も得ることはできないだろう。

世界中で唯一安定している仕事は国家公務員だろう。しかし安定した仕事の代表格である国家公務員ですら、国家が破綻してしまうと職を失ってしまう。ギリシャがデフォルトし経済危機に陥ったことは記憶に新しい。日本も借金が増え続けているので、いずれデフォルトする恐れもある。
若い方は時代の流れをしっかり見据え、果敢に挑戦してほしい。

written by マックス


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