明日からいよいよゴールデンウィークで10連休と長い休みに入る。この歳になると大型連休だからとはしゃぐことはないが、多少なりとも嬉しくなる。僕は今年も博多どんたくに参加し、お得意先のどんたく隊をプロデュースするので5月3日は仕事で、ゴールデンウィークは前半6連休で後半3連休となる。
前半の6連休は実家の片づけを行う予定で、古くなった物や不用品を処分しようと考えている。昨年、叔母が亡くなり遺品の整理など大変だったので、親がまだ元気なうちに少しずつ実家の整理をしておこうと考えている。
昨年、少し実家を片付けようと試みたが、何とも変なものが押し入れや物置から出てくる。亀の剥製や錆ついた大きな茶釜、木製の天狗のお面など。どうして今まで処分しなかったのだろうと首をかしげてしまう。亀の剥製はどう処分するのだろうか?中古の買取業者は亀の剥製を引き取ってくれるのだろうか?確かワシントン条約で商取引は禁止されていたのでは?
「お袋!これは何ね?何でこんなものがあると?」
「それは随分前から家にあると。確か…そうそう、祖母ちゃんのお兄さんが祖母ちゃんにあげて、それで…。亀は縁起が良かろうが、だけん捨てろうに捨てられんかったとよ」
そこに親父がよろよろ出て来て
「ほーそれは貴重やなー。今の金額にすると数十万円はするばい。」
「…で、お袋これどげんすると?」
「あんた要らんね」
「俺は要らんばい」
「じゃ~とっとこう」
「…」
妙な物が出てくると、その度に片付けは中断し家族が集まり協議が始まるので片付けは一向に進まない。特に親父は物を捨てたがらない性分なので意気込んで片付けを始めても親父の許可を仰ぐと、殆どのものは処分することはできない。そして今日はこの辺にしておこうと言い出す始末。今年こそは気合を入れて片付けるぞ。
連休後半の3連休は愛犬とのんびりする予定だ。愛犬は高齢で目も耳も不自由で、後ろ脚は弱りその脚を擦りながら歩いている。しかし体が不自由になったからと愚痴ひとつ言わず、懸命に生きている姿が健気で愛おしい。暖かくなったので、のんびり風呂にでも入れてやろうと考えている。そんなこんなで僕の連休は終わってしまう。
しかしあの亀の剥製はどうしよう…眼鏡でも作るか。
(必要な人がいれば着払いでお譲りしますが)
written by ゴンザレス