東京に出掛けるたびに思うことだが、東京はとにかく人が多く、また全ての商品やサービスの価格が高いのでいつも驚いてしまう。マーケティングの視点から、関東エリア(キー局の放送エリア)には日本の3分の1の世帯が集中し、人口も多く人口密度も高いので、関東地区の不動産価格は上昇し、不動産価格が全ての商品やサービスの価格に転嫁され価格は上昇する。
また東京は公共交通機関がいつも混雑しているので、電車に乗ってなかなか座ることはできない。しかも路線も複雑なので住み慣れていないと、目的地まで時間が掛かってしまう。(今は路線や時刻表をネットで簡単に検索できるが…)
だから規模の小さな福岡で生まれ育った僕は東京で暮らすことは難しいだろう。
福岡は東京と比べると商品やサービスの価格は半値くらいで、店を探せばランチをワンコインで取れる飲食店は結構ある。夜も歓楽街の店に入らなければ、二人でお酒を飲んでも一万円出せばおつりがくる。しかも飲食店の前に行列ができることは稀で、基本的に飲食店に入店するために待つことはない。
また福岡では公共交通機関を利用する際、出退勤の時間を外せばほぼシートに座れるし、福岡の中心地から僕の自宅までタクシーで千円程度だ。道路も出退勤の時間を外せばそう混んでおらず、車の移動に苦痛を感じない。(福岡はバスが異常に多いのでバスの影響で混むことがある)また平日であれば福岡の中心地の駐車場は空いており、週末でも中心地から少し離れると駐車場に空きはある。飛行場へは福岡の中心地から地下鉄で約15分程度なのでアクセスは抜群だ。
唯一、僕は福岡で不満を感じるところがある。昼間に営業している酒場が東京と比べ圧倒的に少ないことだ。福岡の飲食店で昼間もビールを出してくれる店はあるが、腰を据えて酒を飲める酒場がない。
今週、東京に出掛け昼間に焼鳥屋の前を通ると、換気扇からは焼鳥を焼く煙がもくもくと出ており、店内は活気があり大きな笑い声が聞こえてくる。中を覗くと比較的年配の人が多いが、意外にスーツ姿の人も酒を飲んでいる。そして昼間から飲める酒場が軒を連ねているので羨ましい限りだ。酒飲み(アルコール依存症やアル中)は東京で暮らすことが楽しいかもしれない。
僕は福岡を代表するアルコール依存症なので、暇な日は福岡で昼飲みできる酒場を探しに出掛けてみるとするか。
written by 彦之丞