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今年も小売業の罠に落ちた
2017年10月05日

今年の百貨店の動きは特に早く感じる。
既に百貨店ではクリスマスケーキや来年のお正月のおせち料理の予約販売コーナーが出来上がり、早い店では9月末におせち料理の予約販売を行っていた。そのためか消費者も多少慌しさを感じてしまう。

数年前の年末に親からおせち料理の手配を頼まれ百貨店に予約に行ったが、おせち料理の予約コーナーは大混雑しており予約の窓口では行列ができていた。多くのおせち料理は既に完売で予約販売が終了していたので、渋々残ったおせち料理を予約することになった。
商品の欠品と混雑する時期を避けるために早い時期から僕はおせち料理を予約するようなり、今年も来年の正月のおせち料理は既に注文は終えた。しかし予約時に料金を支払うことに僕はどこか釈然としない。しかも正月の3ヶ月も前に…。
おせち料理の予約注文を終えると頭の中では年末を感じてしまう。今年の仕事納めの日や、社内の忘年会の日程も決め、もう年賀状のデザインも考えようかと思うくらいだ。このままでは気候のよい秋を感じる事ができなくなってしまう。

百貨店などの小売店は季節を前倒しに消費者の財布の中身を奪い合うので、小売業が季節と一年の速度を速めているように思える。一年を代表する年間イベントを小売業は商機と捕らえ僕らを洗脳していく。そして多くの日本人が小売業の罠に落ちてしまう。
バレンタインデー、ホワイトデー、サンジョルディー、母の日、父の日、ハロウィン、クリスマス…多くの年間イベントは日本の文化と全く無関係なのに皆踊らされてしまう。
代表する年間イベントにそれぞれの誕生日などを加えると、毎月、何かしらのイベントがあり出費が嵩むことになる。僕の母は、母の誕生日、母の日、敬老の日、クリスマス、正月と、僕から何かしらの贈り物を受け取っている。

イベントが多いと物の本来の価値が下がってしまうのではないだろうか。
広告業界に在籍しながら小売業の罠に落ちるとは情けない…。

written by マックス


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