今年に入り世界的に地政学リスクが高まっている。
アメリカによるシリアへのミサイル攻撃や、世界を挑発する北朝鮮に向けてアメリカは原子力空母を朝鮮半島へ派遣した。人類は過去に2度も大きな世界大戦を経験しているにもかかわらず、同じ失敗を繰り返そうとしている。報道では明るみになっていないが、水面下では政治的な駆引きや交渉が進んでいるのだろう。
もし朝鮮半島で有事が起きると、日本も大きなダメージを受けることになる。アメリカ軍基地のある町に北朝鮮による報復のミサイルが飛んでくる恐れがある。北朝鮮は核ミサイルだけではなく、化学兵器も大量に保有しているという。唯一被爆国である日本は、また同じ目に遭うのかもしれない。
僕が小学生のころに「ノストラダムスの大予言」という本が流行った。その本に書かれていた言葉が頭をよぎる。
「恐怖の大王が天より姿を現すだろう…」
世界中には196もの国があり、約70億人の人間が暮らしている。多くの国や人は世界の平和を強く望んでいるが、自分中心、自国中心で物事を考える人や国が少数あり、彼らは常に自らの利益だけを望んでいる。その少数の連中が世界を波乱や破滅へと導くことになる。
今は桜が満開で、その美しさに多くの人が魅了され、空を見上げ幸せそうに桜並木を歩いている。「ノストラダムスの大予言」にある恐怖の大王が天から姿を現すことになると、恐怖に慄きながら空を見上げることになる。考えただけでもゾッとしてしまう。
人類はあらゆる分野で技術革新が進んでいるが、その英知を平和利用できないのだろうか。それとも人類は同じ過ちをいつまでも繰り返してしまう生き物なのだろうか。
ノストラダムスは世界をただ予言するだけではなく、世界が大きなリスクに直面したときの助言もしっかり残して欲しかった。
written by ベルハルト