「石の上にも3年」とはよく言ったもので、株式投資を始めて3年が経ちやっと成功の法則のようなものを見つけ、銘柄選定や売買も少しずつ板についてきた。株式投資は誰かに教えてもらったわけではなく、独学で何十冊もの本を読み実践しながら学んでいる。初めた頃は小額の資金で一喜一憂しながら、精神的にも余裕のない日が続いた。
戦国時代の武士が初陣で出兵する気持ちが今は良く分かる。初陣の武士は戦場で落ち着きがなく手柄を挙げようと焦り、同時に戦場の恐怖に慄いてしまう。しかし歴戦を重ね場数を踏んだ武将は焦ることはなく、冷静に戦場を見渡し攻撃を仕掛ける。敵はその武将からは異様なオーラが放出されているように見え恐怖を感じるだろう。仕事も株式投資も同じだが、場数を踏むことで強くなっていく。
今週、高校受験を迎えた甥っ子が受験前夜に僕に電話を掛けてきた。
「おじちゃん、明日の試験頑張ってくるね。試験終わったら遊んでね!」
「まっ、気楽にやれよ!」
僕が返すと、
「うん。あんまり緊張してないから大丈夫!」
と、彼は返してきた。
彼にとって人生で初めての試練であり初陣だ。多少緊張しているように感じたが、自らが緊張してないと口にすることで、冷静さを保っているように感じた。彼もこれから多くのことを経験し逞しく成長していくだろう。若いうちは多くのことを体験し、失敗と成功を重ねることで経験値が上がり大人になっていく。
僕が今年の年初に掲げた目標に株式投資で利回り30%を目指すとしているが、今年の1月に余りにも成績がひどい状態だったので、一層のこと株式投資を止めようと思った。しかしここで諦めると今までの時間と苦労が無駄になると踏みとどまり、再度基本に立ち返りトライすることに。
今は少しずつ成果が出ており、冷静に売買することができるようになった。きっと年末には目標を射程に捉えることができるだろう。
甥っ子が大きくなったら株式投資を教えてやろう。
written by モンコ